インプラント治療が難しい場合や・不可能なケースとその対処法
皆様、こんにちは!
日野市にある日野新町歯科 医院 院長の飯嶋です。
私は、患者様にできるだけ負担の少ない治療を提供しており、
他医院ではあまりおこなっていないような、
ヒューマンブリッジ・3DRといった最新の治療を提供しております。
歯を大事にすることは生活の質に大きな影響を及ぼします。
これまでお話したとおり、歯を失うことは人生をかえてしまうほど、重大なことにもつながるのです。
歯科治療では、インプラント・ブリッジ・入れ歯などを中心に折れた歯を補うことが可能です。
今回は、各治療方法の中でもインプラント治療が難しい場合や・不可能なケースとその対処法について詳しく解説します。
今後インプラント治療など、失った歯を取り戻すための治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.インプラントが難しいとされる条件
インプラントは、誰もが受けられる治療ではありません。
インプラント治療が難しいとされる条件には、以下の9つがあります。
骨粗鬆症で骨密度が低い
18歳以下の未成年
歯周病や虫歯など口腔内環境が不良
糖尿病や高血圧などの病気を持っている
妊娠中である
腎疾患で血液透析を受けている
喫煙者
定期的なメンテナンスが難しい
麻酔が苦手
これらについて、詳細をお話していきます。
1-1. 骨粗鬆症で骨密度が低い
骨粗鬆症患者は、骨の密度や質が低下しているため、
プラントが骨にしっかりと固定されにくく、治療成功率が低下します。
そのため、骨密度が低い場合、インプラントの安定性が確保しづらく、
たとえ治療をうけたとしても長期的には維持できる可能性が低くなります。
対処法
骨粗鬆症の患者でもインプラントが可能となるよう、
骨造成と呼ばれる手法でインプラントを埋め込む部位の骨密度を向上させることがあります。
ただし、誰でもできるということではありません。
1-2. 18歳以下の未成年
未成年者へのインプラント治療は推奨されません。
成長期があるため、骨がまだ発達中であり、インプラントを入れることで顎の成長に影響を考慮する可能性があるためです。
治療の適応は歯科医師の判断によるため、詳細は担当されている歯科医師に確認が必要です。
対処法
未成年の方は、基本的に成長がある程度安定してからインプラント治療を受けることが理想です。
顎の成長度合は、歯科医院での精密検査で確認することができますので、
必ず必要な工程を経て、治療可能かどうかを歯科医師に相談してみましょう。
1-3. 歯周病や虫歯など、口腔内の状態が悪い
歯周病や虫歯がある方には、インプラント治療はおすすめできません。
これらの疾患は、いずれもインプラントの成功率を低下させることになります。
歯周病は歯や歯肉を支える骨を破壊する性炎症疾患で、インプラントに必要不可欠である健全な骨構造を損傷させます。
虫歯も口腔内の衛生状態を悪化させ、インプラントの周囲に菌感染が広げるリスクを高めます。
対処法
インプラント治療を行う前に、歯周病や虫歯などの口腔内の疾患を治療し、健康な口腔環境を整えることが重要です。
これにより、インプラントの成功率が大きく向上します。
1-4. 糖尿病や高血圧などの持病がある
糖尿病や高血圧などの持病がある方は、インプラント治療が制限されることがあります。
糖尿病は体全体の治癒力を低下させ、口腔内の感染リスクを高めます。
特に、インプラント手術後の骨の治癒が遅れ、成功率が低下することがあるため注意が必要です。
オペ後の出血リスクを増加させ、手術の安全性と結果に悪影響を与えます。
対処法
持病がある場合は、その症状を適切に管理し安定化させる必要はあります。
インプラント治療については見通しを歯科医師が確認し実施可能かどうかを都度評価します。
完治する必要はありませんが、症状をコントロールすることが重要です。
1-5. 妊娠している
妊娠中の女性は、インプラント手術はできません。
治療の特性上、各種検査が必要であり、さらにインプラント治療はある程度長い期間を要します。
妊娠中の身体に多くのストレスがかかります。
そのため、ほとんどの歯科では妊娠中のインプラント手術を行わない方針です。
対処法
出産前後は母子ともに体調が安定していないことが多いため、
生活環境が整い、落ち着いた時期に歯科での相談を始めてもよいでしょう。
1-6. 腎疾患があり、血液透析を受けている
血液透析が必要な腎疾患がある方は、インプラント治療の適応に制限がかかります。
透析を受けている方は免疫力が低下し、術後の感染リスクが増加する可能性があります。
また、透析により骨密度が低下し、インプラントの安定性が維持しにくいこともあります。
対処法
血液透析が必要な方は、インプラント以外の治療法を検討することを推奨しています。
ただし、軽度の腎疾患であればインプラントが可能な場合もありますので、
内科の主治医と相談の上、適応について歯科医に確認してみて下さい。
1-7. タバコを吸っている
喫煙者の方は、インプラント手術後に「インプラント周囲炎」という
歯周病を考えるリスクがあり、インプラント治療は推奨されません。
対処法
インプラントの成功率を上げるためには、禁煙が最も効果的です。
インプラント手術前に、歯科医師から禁煙のアドバイスを受けることも可能です。
ぜひご相談してみてください。
1-8. 歯科医院にメンテナンスに通うことが難しい
インプラントは、手術後の定期的なメンテナンスが必要です。そのため、定期的に通院できない方にはお勧めできません。
インプラントを維持するためには、手術後の定期検診や専門的なクリーニングが必要です。
メンテナンス不足により、インプラント周囲炎や骨吸収が発生し、インプラントの寿命が短くなる可能性があります。
対処法
インプラントのメンテナンスについて、重要性を理解頂き、通院を継続できる体制を整えましょう。
もし通院が難しい場合は、ブリッジや部分義歯など、維持管理が比較的簡単な代替治療法を検討することも選択肢の一つです。
1-9. 麻酔をしたくない
インプラント治療は外科手術が伴うため、麻酔が必要です。
麻酔に抵抗がある場合、インプラント治療は適応外となります。
対処法
麻酔にも複数の種類があり、少しの痛みや不安を軽減されるものがあります。
インプラントのカウンセリングの際に、どのような麻酔オプションがあるのか歯科医師に確認して、
自分に合った方法を検討してみてください。
インプラントは歯を再生するための効果的な治療法ですが、
全ての方に適用できるわけではありません。
ご自身の身体状況やライフスタイルを理解した上で、最適な対処法を見つけることが大切です。
インプラントが可能か、難しい場合には他にどのような治療法があるかについて、医師としっかりと相談しながら治療を進めましょう。
当院では、インプラント治療に関するご相談を随時承っています。
術前・術後のケアも丁寧にサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
【参考情報】
セカンドオピニオン受入について
失った歯を取り戻す。体へ負担のすくない治療 ヒューマンブリッジ
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日野新町歯科医院
歯科医師 院長 飯嶋 幸弘
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