インプラント以外の治療とは②（３DR）

日野市にある日野新町歯科医院　院長の飯嶋です。

むし歯や歯周病、外傷などで歯を失ってしまった場合は、その歯を補う治療法としてクラウン、インプラント治療、部分入れ歯などがあります。ただ、治療の過程において、「歯を削りたくない」「外科手術は避けたい」「麻酔をしてまでの歯科治療は避けたい」「治療のために、何日も歯科医院へ通うことは避けたい」と言って方もいます。そこで、最近「３DR」と言う部分入れ歯が開発されました。

部分入れ歯などを使っている方で以下のお悩みはありませんか？

◯　使用している際に痛み、違和感がある
◯　入れ歯やブリッジなど、健康な歯に負担をかける治療は抵抗がある

3DRは顎の骨や健康な歯を削ることをせずにしっかりと入れ歯を固定することができ、
嚙む力を自然の歯と同様に維持することができます。

当初は入れ歯の装置に蝶番（ヒンジ）を付けて回転運動ができる開閉型を開発し、ブリッジに劣らない安定した装置の固定を可能にして、快適に噛むことや装着感を実現する事ができました。さらに今までの回転するムーブメントタイプに加えて、直線運動のムーブメントで歯のない装置を固定するシステムを開発しました。その結果、さらにコンパクトなデザインにもされています。

装置の固定もより強固になり、「歯を削りたくない」とう人にも新たな提案が可能となりました。

【メリットその１】噛む力をしっかりと再現が可能

3DRは複数の歯で義歯を固定しているため、健康な歯への負担も最小限となり、
噛む力も自然の歯と同様に再現することが出来ます。

【メリットその２】装着時に違和感や痛みを感じにくい

金属素材を使い、強度が高い薄いものを使用することで装着時に違和感をあまり感じることがありません。密着させて固定するため痛みもありません。見た目にも築かれにくい構造になっています。

【メリットその３】治療は比較的短期間で完了

3DRでは、インプラントの様な外科手術が必要なく、短期間で治療が完了できます。また、残っている歯を削る必要もありません。虫歯は歯周病治療の必要が無ければ、【歯列の型取り】【歯科技工士が作成】【患者様が装着・調整】という流れで完了します。

【メリットその４】耐久性があり長く使用できる

メインテナンスを継続的におこなうことで、劣化しにくく長期間の使用に耐えられる素材を使っています。安心してご使用下さい。

また、食事中になんらかの理由で食べ物が装置を粘膜の間に入ってしまう場合もあります。その際は一時的に装置を外し、その部分を洗い流してから再度装着をされると良いです。

【デメリットその１】

取り外し式なので、固定式と比べるとわずらわしい

【デメリットその２】

特殊なムーブメントをしているため、取り外しに練習が必要となります

【デメリットその３】

健康保険は適用されないため高額になってしまう。
（インプラント治療と比べると安価な治療方法です。）

これまで部分入れ歯の外れやすさや違和感に悩んでいらっしゃった方や、
ブリッジ治療で歯を削ったり神経を取ってしまったりすることに不安を感じていた方、
全身疾患や骨の状態によりインプラント治療は出来ないと言われてしまった方に
ヒューマンブリッジと同様に是非知って頂きたい治療方法です。

歯を失った方がこれからも健康な食生活や豊かで健康な人生を送るための参考になればと思います。

日野新町歯科医院　
歯科医師　院長　飯嶋　幸弘