保険治療で使われる金属のリスクとは?
日野市にある日野新町歯科医院 院長の飯嶋です。
当院では、保険治療の他、自費診療を含めた幅広い治療を提供しております。
今回は、保険治療についてお話していきます。歯科治療には、様々な金属が使われています。本日は、保険治療で使われる際の金属を使用されるリスクついてお話していきます。
□金属アレルギーのリスクについて
保険治療で適用される金属には、いわゆる銀歯と呼ばれる「金銀パラジウム合金」、「銀合金」があります。これらを削った歯に詰め物・被せ物として使用していきますが、口腔内に長い期間入れていることで、溶解してきます。金属イオンが溶け出すことで、身体に吸収されてしまい、あらゆるアレルギーを引き起こすリスクがあります。主な症状として、接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、口角炎、口唇炎、頭痛や肩こりなどもおこりやすくなります。
□歯肉・歯に着色がついてしまう
金属イオンが溶け出したことで、歯肉・歯の色を変えてしまうリスクも生じます。金属イオンの影響で黒くそまってしまうことがあります。
□虫歯の再発について
長期的に「銀合金」・「金銀パラジウム合金」を口の中にいれておくと、当然腐食がはじまります。いわゆるサビが発生しますが、これにより歯と金属には隙間ができやすくなります。歯に隙間ができてしまうということは、そこに汚れが溜まりやすくなり、普段の歯磨きなどのケアだけでは取り切れなくなってきます。やがて、そこから菌が繁殖してしまい、治療をおこなった歯に虫歯が再発することになります。
□ 不定愁訴(ふていしゅうそ)のリスクについて
体調を崩している際、原因が特定できないものを不定愁訴といいます、
口腔内に「銀合金」・「金銀パラジウム合金」があることで、不定愁訴を引き起こすリスクが生じます。人体は、脳から体を動かす際にわずかな電流を流し、制御しています。このバランスが崩れてしまうと体調不良などを引き起こす原因になります。
金属が口腔内にあることで、じつはガルバニー電流と呼ばれる僅かな電流が流れていることがあります。これが発生すると、身体バランスを狂わせてしまい、様々な悪影響をだしてしまいます。例えば、原因不明の痛みや疲労、眠れない・イライラしてしまうなどの症状です。
□最後に
今回は、保険治療で使われる際の金属をしようされるリスクついてお話してきました。これらは、長期的におこってくるものであり、今すぐ問題がおこるわけではありません。まずは保険治療のリスクなどを知って頂き、ご自身にあった最善の選択ができるよう、知識として持って頂きたいと思っています。保険治療の基準は数十年も前の歯科医療がもととなっています。そのため、最新の治療とはかけ離れた基準にもなっており、当然それだけリスクも伴います。コスト面での違いも当然あるため、各治療の良い点・悪い点をまずは理解した上でご自身で選択いただくことが重要なポイントです。
もしも、長く健康な歯を維持していきたいということであれば、セラミック治療など、金属を使用しない治療を選択頂くことも大事かと思います。より健康な食生活や豊かで健康な人生を送るため、参考になればと思います。
日野新町歯科医院
歯科医師 院長 飯嶋 幸弘