外科的処置が伴うインプラント治療のリスクとは?

日野市にある日野新町歯科医院 院長の飯嶋です。
私は、患者様にできるだけ負担の少ない治療を提供しており、
他医院ではあまりおこなっていないような、
ヒューマンブリッジ・3DRといった最新の治療を提供しております。

【参考データ】
失った歯を取り戻す。体へ負担のすくない治療 ヒューマンブリッジ
ヒューマンブリッジ 症例

外科的処置が伴うインプラント治療は、リスクも伴います。
インプラント治療をはじめて検討される患者様には非常に気になる点かと思います。
治療を検討するにあたり、これらのリスクとその対処方法を把握しておけば、より安全な治療が可能です。

今回のブログでは、インプラント治療に関連するリスクをしっかりお伝えしていきます。
また、検討にあたり、事前にしっかりと認識しておくことが重要です。

・インプラント治療前に認識すべき主要な2つのリスク
以下、インプラント治療で知っておくべき2つのリスクについてご紹介します。

リスク1:医療行為のミスについては、全てを防ぐことはできない
医療行為は人間が行うもののため、どんなに防止策をおこなっても、
治療過程でのエラーが起こる可能性を100%完璧に防ぐことはできません。
これはインプラント治療だけでなく、全ての医療行為に言えることです。

エラーが生じた根本的な要因には、過不足のある診断や検査、
または医師の経験不足や技術不足があります。 インプラントで手術中にミスが発生した場合、その発生率が低いものであっても、
回復が見込めない神経障害などを引き起こすリスクはあります。

より安全な治療を求めるなら、リスクを最小限にする取り組みや代案となる治療ができる歯科医院を選定すること重要です。

リスク2:健康状態によっては、インプラント治療自体ができない
患者の体質や健康状態により、インプラント治療のリスクが増大する場合もあります。
以下にインプラントにおける注意すべき7つのポイントを説明します。

・歯周病による感染
手術後、歯科医院での定期メインテナンスを受けずにいた場合、インプラント周囲の歯肉に炎症が生じてきます。
この状態が進行すると、最悪の場合にはインプラントを固定する顎の骨が溶ける可能性があります。
ただ、歯周病についてはインプラントだから発生するものではなく、ブリッジや義歯でも口内衛生が不足していると感染・悪化する恐れがあります。
いずれの療法でも、歯科での歯周病の診断とPMTC(プロフェッショナル・メカル・トゥース・クリーニング)による口腔ケアが重要です。

・骨粗しょう症薬の長期使用しているケース
骨粗しょう症の患者様は骨密度が低く、インプラントの固定が難しい傾向があります。
さらに、骨粗しょう症治療薬の副作用により、手術部位が感染しやすくなるとともに、骨そのものが劣化する可能性があります。

・骨密度と骨量の問題
インプラントが抜けてしまったり、骨を突き破るような問題があると聞いたことはありますか?
骨の状態を詳しく調査しないと、インプラントを埋入した際に問題が起きる可能性があります。
現在は歯科用CTスキャンによる3D画像で、骨の厚さや高さ、密度を正確に測定できます。
適切な措置を行うことで、リスクを極力抑えられます。

・ 審美性に関する問題
インプラントには見た目の問題も考えられます。特に前歯にインプラントをする場合、
審美的な問題が発生しやすいです。歯が抜けると、該当箇所の骨が痩せ始めます。
埋入された後も骨の量は徐々に減少し、歯肉も退縮する可能性があります。
その結果、インプラントの歯が長く見える場合もあります。
さらに、歯肉の厚みが不足していると、インプラントの金属部分が透けて見える、黒く見える問題もあります。

・金属アレルギーの懸念
「金属アレルギーのため移植は不可能」と考える人もいます。
金属イオンが汗などにより溶け出すと、アレルギー反応が起こることがあります。
多くのインプラントは「チタン」という素材で作られており、この金属はイオンが溶け出しにくいので、アレルギー反応は少ない素材です。
発生する可能性は低いですが、1部チタンにアレルギー反応をおこしてしまう方は存在します。
念のため、気になる方はパッチテストを受けることを推奨します。

・骨の結合不良
骨粗しょう症などが影響して、インプラント周囲の骨の密度が低い場合、骨との結合がおこりづらくなることがあります。
さらに、手術中にドリルによる摩擦熱が発生して骨にダメージを与えたり、手術後に細菌感染が起きたりすると、骨との結合は困難になります。
骨への熱ダメージは、正しいドリル操作と冷却水の使用で防ぐことができます。これは治療者の技術レベルによります。

・糖尿病とそのリスク
糖尿病は、インプラント手術の成功を困難にする可能性があります。
高血糖状態では、傷が治りにくい、感染リスクも高まります。
ただし、血糖値がコントロールされている場合は、インプラント手術のリスクを軽減させることができます。
糖尿病を管理する医師と歯科医師との連携が重要です。

インプラント治療を考えている方は、以上のような要点をおさえておきましょう。
状況に応じて、全身の健康状態を把握するための血液検査などもおこなっておけるとベストです。
さらに、「お薬手帳」を持参し、基礎疾患や使用中の薬について、事前に正確に伝えることも重要です。

インプラント治療で考えられるトラブルについて

◇適切な位置にインプラントが埋入できていない
質の高いインプラントとは、適切な位置、角度、そして深さで埋入していくことが前提になります。
位置が不正確であると、審美的な品質が低下する可能性があり、さらにはインプラントの耐用年数にも悪影響を与えます。
そのほか、挿入位置や深さが正確でないと、大きな血管に接触し、出血リスクや神経を損傷させ、手術後に麻痺が残る危険もありえます。
これらの問題を避けるできるためには、手術前にインプラントを埋入する位置を正確に特定することが必須です。

◇手術中の中で、体調がおかしくなるリスク
患者さんによっては、手術に対して強い不安や緊張から、手術途中で体調が急変することがあります。
特に呼吸や血圧に異常が起こることもあります。
継続的なモニタリングを行うなどによって、このような状況にも適切に対応することが可能です。

インプラント治療を検討する際には、以上のようなポイント・リスクをしることが重要です。
その上でしっかりと説明・カウンセリングをおこなう歯科医院を選んでいきましょう。

また、当院では、患者様にできるだけ負担の少ない治療を提供できるように、最新治療を提供しております。
失った歯を取り戻すため、インプラント治療は非常に優れた治療です。
一方で今回、お伝えしたように誰でもできるという治療ではありません。
これらをしっかりと認識頂くことが重要です。
また、当院では、インプラント治療に抵抗があったり、
骨がない・疾患などでインプラント治療自体ができないと断られた方でも対応できる最新治療を提供しております。

気になる方は以下もご覧ください。

【参考情報】
セカンドオピニオン受入について
失った歯を取り戻す。体へ負担のすくない治療 ヒューマンブリッジ
ヒューマンブリッジ 症例

治療については、ご不安な点も多いかと思います。
日野新町歯科医院では、しっかりとカウンセリングをおこなった上で診療をおこなっております。一度ご相談ください。

日野新町歯科医院 
歯科医師 院長 飯嶋 幸弘
院長紹介

『ありがとうがあふれる病院』
『説明をしっかり理解していただける病院』を目指します。