歯周病とインプラント治療:歯周病があるとインプラントができない理由と対策
日野市にある日野新町歯科 医院 院長の飯嶋です。
私は、患者様にできるだけ負担の少ない治療を提供しており、
他医院ではあまりおこなっていないような、
ヒューマンブリッジ・3DRといった最新の治療を提供しております。
まえがき
インプラント治療は失った歯を補うための非常に効果的な方法ですが、
歯周病を抱えている方にとっては不安な選択肢となることがあります。
歯周病がインプラント治療にどのような影響を与えるのか、
そして歯周病を克服した上でのインプラント治療の可能性について詳しく解説します。
このブログを通じて、歯周病とインプラントの関係について理解を深め、
最適な治療法を選択するための参考にしていただければ幸いです。
目次
- 歯周病とは?
- 歯周病がインプラント治療に与える影響
- インプラント治療が難しい理由
- 歯周病を克服してインプラントを行う方法
- インプラント治療のメリットとデメリット
- まとめ
1. 歯周病とは?

歯周病は、歯を支える組織に炎症が起こる病気で、主にむし歯の原因となるプラークや歯石の蓄積が原因です。
初期の段階では歯肉炎と呼ばれ、歯肉が赤く腫れたり出血したりする症状が現れます。
放置すると、病変が進行し歯周炎となり、歯を支える骨が溶けてしまいます。
最終的には歯の喪失につながる可能性があり、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが知られています。
例えば、心血管疾患や糖尿病との関連性も指摘されており、歯周病は口腔内だけでなく全身の健康管理においても重要な課題となっています。
【参考情報】当院の歯周病治療について
2. 歯周病がインプラント治療に与える影響
インプラント治療は、人工の歯根を顎骨に埋め込み、それに人工の歯を取り付ける治療法です。
しかし、インプラントの成功には健康な歯周組織と十分な骨量が必要です。
歯周病が進行していると、骨の減少や組織の炎症が顕著になり、インプラントの定着が困難になります。
さらに、歯周病が原因で骨が弱まっている場合、インプラントの安定性が確保できず、最終的にはインプラントの失敗につながるリスクが高まります。
また、歯周病菌の存在はインプラント周囲炎の原因となり、治療後も長期にわたって問題を引き起こす可能性があります。
このように、歯周病がインプラント治療に及ぼす影響は非常に大きいため、歯周病の治療がインプラントの成功に欠かせない要素となっています。
【参考情報】歯周病よりもやっかい? インプラント周囲炎の症状とその増加の原因とは
3. インプラント治療が難しい理由

歯周病を抱えている場合、インプラント治療が難しい主な理由は、骨の健康状態と感染リスクの高さにあります。
歯周病が進行すると、顎骨が減少し、インプラントを支えるための十分な骨量が確保できなくなります。
その結果、インプラントの安定性が低下し、治療の成功率が下がります。
また、歯周病菌が存在する環境では、新たに埋め込まれたインプラント周囲にも感染が広がりやすく、
インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まります。
このような状況では、インプラントが適切に定着しないだけでなく、口腔内の健康全体にも悪影響を及ぼすことがあります。
さらに、歯周病治療の過程で行われる骨再生や組織治療が必要となり、
治療期間が長引くこともインプラント治療を難しくする要因となります。
4. 歯周病を克服してインプラントを行う方法
歯周病を克服してインプラント治療を行うためには、まず歯周病の適切な治療が不可欠です。
具体的には、スケーリングやルートプレーニングといった歯石除去や深い部分のクリーニングを行い、炎症を抑えることが重要です。
場合によっては、抗生物質の投与や外科的な治療が必要となることもあります。
歯周病が安定した後に、骨の再生を促すための骨移植や組織再生治療を行うことで、インプラントを支える十分な骨量を確保することができます。
これらの治療を経て、口腔内の健康状態が改善されれば、インプラント治療を成功させるための基盤が整います。
また、日常の口腔ケアを徹底することや定期的なメンテナンスを行うことで、再発を防ぎ、インプラントの長期的な維持をサポートします。
患者さん一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画が、歯周病克服後のインプラント治療成功の鍵となります。
5. インプラント治療のメリットとデメリット
インプラント治療には多くのメリットがあります。まず、失った歯を自然な形で補うことができ、見た目や機能が優れている点です。
噛む力が向上し、食事を楽しむことができるようになります。また、隣接する歯に負担をかけず、骨の維持にも寄与します。
しかし、インプラント治療にはデメリットも存在します。治療費が高額になることや、手術が必要なため身体的な負担がかかることが挙げられます。
さらに、インプラントがうまく定着しないリスクや、手術後の感染などの合併症が発生する可能性もあります。
精神的な面では、治療期間の長さや治療に対する不安がストレスとなることもあります。
これらのメリットとデメリットを考慮しながら、患者さん自身のライフスタイルや健康状態に最適な治療方法を選択することが重要です。
【参考情報】インプラントが難しいと言われた方へ「ヒューマンブリッジ」「3DR」という治療法
6. まとめ
歯周病がインプラント治療に与える影響は非常に大きく、歯周病の進行がインプラントの成功を阻む要因となります。
しかし、適切な歯周病治療を行い、口腔内の健康状態を整えることで、インプラント治療を成功させる可能性は十分にあります。
歯周病の早期発見と治療、そしてインプラント治療に向けた綿密な計画が重要です。
また、インプラント治療のメリットとデメリットを十分に理解し、自分に合った治療法を選択することが、長期的な口腔の健康維持につながります。
歯周病やインプラントに関する不安や疑問がある方は、ぜひ専門の歯科医師に相談し、最適な治療法を見つけてください。
当院では、高齢者向けのインプラント治療について詳しくご説明し、個々の状況に合わせた最適なプランをご提案しております。
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日野新町歯科医院
歯科医師 院長 飯嶋 幸弘
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